明けましておめでとうございます。
謹んで新年のお慶びを申し上げます。平素は弊社ディア・レストグループの運営に、皆様方の深いご理解とご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。本年も、引き続き皆様方のご理解ご協力を賜りますよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。
昨年は、1月1日の午後に、石川県能登地方を震源とする震度7を観測した地震が発生し、多くの方が犠牲(死者400人超)になられました。あらためてご冥福をお祈りいたします。円安による建築資材の高騰や建設業の深刻な人手不足により、被災を受けた地域の復興は計画よりも大幅に遅れました。その復興途上のさなか、この地域に記録的な豪雨が発生したことにより、さらに甚大な被害に見舞われました。
また、南海トラフ地震の臨時情報が初めて発表され、震度6強を観測した日向灘沖地震は、大雨雷雨のさなかに発生しました。たまたま私は出張で、大隅地域(震度5強を観測した地域)にいて、大雨雷雨の中、携帯電話のけたたましい地震警報を受け何とも言えない恐怖を感じました。
頻発して起こる地震、そして温暖化、異常気象により、このようにダブル災害を受ける可能性は、どこにでもあり得ると思います。また、猛暑で夏の平均気温が過去最高タイとなったと発表されました。平均気温は前年(2023年)と同じですが、9~10月の暑さが目立ち、体感としては昨年の方が暑かったように思われます。11月も前年以上に異例の暑さが続き、都市部では冬眠しない熊の出没事例が相次ぎ、多くの被害者が出ました。
JCLP(日本気候リーダーズ・パートナーシップ)が、「人間は暑さにゆるい。#だから1.5度」を発信しました。世界の平均気温上昇を、産業革命前と比べて1.5℃に抑えるためのスローガンです。「暑さの問題を、みんな誰かがやってくれると思っている。でも、温室効果ガスの削減は、そんなゆるい問題じゃない。暑い。それだけで世界は変わってしまうから。」
気候変動は他人事ではなく自分事。未来のために、企業として、このストーリーのつぶやきに賛同したいと思っております。
今年、いよいよ5人に1人が75歳以上(団塊の世代)の後期高齢者となり、医療や介護などの社会保障給付費が増大する「2025年問題」に直面します。
コロナ禍で結婚や出産を控える人が増えたことも拍車をかけ、一昨年、厚生労働省が推計をしたとおり、1年間の出生者数が初めて70万人を割る公算が大きくなったと発表されました。そして就業者数に占める65歳以上の割合は、昨年を上回り9年連続して増加し過去最多になると推計されております。
他方、「働くシニアの年金減緩和」という名目で、高齢者の働き控えを是正し人材不足対策につなげる案として、厚生労働省は一定の収入がある高齢者の厚生年金を減らす在宅老齢年金の制度を見直すと社会保障審議会に提案しました。
ウェルビーイングという言葉がございます。WHOの定義は「体だけではなく精神の状態や社会の状態も良好な状態」という意味で、元々、社会福祉の言葉でしたが、昨今、ビジネスの世界でも注目されるようになってきました。その大きな理由は、超少子高齢化による慢性的な労働力不足です。これまで企業では、労働力不足のため少ない人員でも成果を上げられるよう、生産性に注目してきました。しかし、いくら職員を雇用しても、すぐ辞めてしまうような職場環境ではそれも難しいですね。人材不足改善のためには労働環境を改善することが必要であります。働きやすい職場環境であることこそが人材定着につながると思います。
弊社グループでは、介護職員の負担軽減のために介護ソフトを導入し、他にもICT化などに積極的に取り組んでまいりました。しかし団塊の世代が後期高齢者となり、時代とともに趣味趣向も変わり、またコロナ禍で取り巻く環境や市場は変化し、利用者ニーズは多様化しております。それに対応するためには、利用者様のポートフォリオを理解するだけでは十分ではありません。大切なのは利用者様を理解することだと思います。介護ソフトを改めてニーズに応えられるようにカスタマイズし、ICT化なども促進していきます。また、介護現場での遠隔診療の可能性を協力医療機関にもご協力していただき、協議を重ね早期導入を検討いたします。そして、さらなる負担軽減を実現することにより、介護職員が利用者様とより向き合い寄り添うことができ、良好な信頼関係の向上につながることで、利用者様への深い理解へとつながることと思います。
ちなみに昨年、医療・保健・公衆衛生等の権威が集い、「超高齢社会の課題を解決する国際会議」が開催されました。今年、2025年問題に直面します。しかし既にこの会議では、団塊ジュニアの世代も高齢者世代となり、日本の高齢者人口がピークに達する2040年代の状況を見据えながら、高齢者が抱える問題への直接的アプローチだけではなく、全世代の生活の質の向上に向けた取り組みと、それを支える社会・経済のイノベーションの必要性、そして少子化への取り組みや全世代の視点から超高齢社会が抱える諸問題の解決への道筋が議論されました。
さて、一昨年の5月に新型コロナウイルスが5類に移行しました。既に終息したかのように何ら予防することもなく、全国的に人の往来もかなり増大し、また、外国人観光客の数は2019年を超え過去最多となりました。コロナ禍によるインフルエンザへの免疫力の低下や(にも拘らず一般企業でのワクチンの接種は少ない)感染力が強い新型コロナの新変異株「KP.3」により、特に急速に寒くなってきた12月からは、インフルエンザと新型コロナが同時に猛威を振るっております。
昨年、第11回を迎えたFT感染症会議が「危機に強い社会をつくる」をテーマに開催されました。有事を見据え平時の備えを強化し、次なるパンデミックに備え具体的イメージを共有しなければならないと提言されました。
新型コロナは「終息」ではなく「収束」したのであって、次なるパンデミックが、いつなんどき起こるか分りません。ウィズコロナという精神で予防するという意識を忘れてはならないし重要であると思います。引き続き、職員の皆様にはエッセンシャルワーカーとして、利用者様の安心安全のために協力・理解を、そしてご家族を始め関係者の皆様には、ご理解、ご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
外国人雇用の新制度「育成就労制度」が3年後を目途に施行されます。制度上の課題や問題が山積みであり、質の低下を防ぐための「介護における固有要件」も現状では明示されておりません。
昨年、外国人材の来日は高水準で推移し過去最多となりました。いずれにせよ外国人介護人材の採用・雇用は不可欠です。
昨年、弊社グループでは、これまでの実績と経験を活かし、インドネシアのポルテケス「国立医療保健機構(大学)」からの要請を受けて、現役看護学生をインターンシップで受け入れました。また、昨年も約20名の外国人介護人材を雇用することができ、弊社グループの外国人介護人材は60名以上となりました。そして念願であった外国人介護福祉士の誕生が実現しました。初めて日本に来た際、日本語能力試験N4レベルであった介護技能実習生の合格は、本当に喜ばしい限りです。今後は、さらに育成強化をしてまいります。外国人介護人材のスキルアップを目標に、採用・雇用・定着・育成できる仕組みを構築していく所存です。
話題は変わりますが、昨年の出来事の中でも特筆すべきことが、スポーツ界にございました。
またまた大谷翔平選手の活躍です。メジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」の達成です。本塁打王と打点王の2冠に加え、MVPにも選出され圧倒的な輝きを放ちました。そして日本は夏季五輪パリ大会で過去最多となるメダル45個を獲得し、日本中に勇気と感動を与えてくれました。
広島では、昨年2月に念願であった本格的なサッカースタジアム「EDION PEACE WING HIROSHIMA」がオープンしました。クラブパートナー企業の代表として、こけら落としにご招待を受けたのですが、新スタジアムにおいて、弊社グループの看板を掲げさせていただき感無量でございました。
また、2026年に誕生するBリーグ プレミアへの参入を目指す「広島ドラゴンフライズ」の法人会員となり、年間指定席も取得しました。
Hiroshimaの活性化のために、広島プロスポーツ振興の一助として、そしてグループ全職員が少しでも誇りが持てるようになれば幸いです。
また、2026年に誕生するBリーグ プレミアへの参入を目指す「広島ドラゴンフライズ」の法人会員となり、年間指定席も取得しました。
広島はスポーツ王国と以前から言われております。今年、カープ・サンフレッチェ・ドラゴンフライズの3チームが同時優勝してくれることを心から祈念しております。
昨年10月に、被爆都市Hiroshimaにとって、とてもサプライズで、誇れるニュースがございました。2024年のノーベル平和賞を、被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」に授与されると発表されました(12月に授与式に参加されました)。広島、長崎の被爆体験の伝承などを通じて核兵器の廃絶を訴え続けてきたことが高く評価されました。広島被団協の理事長とボランティア活動をしている学生たちが、記者会見で涙ながらにコメントをされていた姿に感銘を受けました。
2025年の干支は「乙巳(きのとみ)」です。新しい挑戦や転換がテーマとなる年です。これまでの努力や準備が実を結びはじめ、勢いが増していく年、きっと幸運に導かれる年となることでしょう。
これまで理想とする企業像や企業理念を実現するために、経営者として様々な提言をしてきました。そして、私が経営者として行きついたビジョンが「AS ONE = 一致団結」です。今後、市場や政策や制度がどう変わろうとも、利用者の皆様のサービスの質の向上、質の高いかつ効率的な介護の提供を目指して、常にAS ONEであれば、成果をあげ評価もされ淘汰されることはないと信じています。
はいよろこんで! あと一歩踏み出して! 出来ることなら、出来るとこまで!
『「しょうがない」を漢字で書くと「笑がない」。「笑がない」って諦めていたら笑いのない世の中になってしまう。でも「やってみま笑!」って笑い、楽しみながら動いたら必ず笑いがあふれる世の中になる。』
皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
これまで理想とする企業像や企業理念を実現するために、経営者として様々な提言をしてきました。
そして、私が経営者として行きついたビジョンが「AS ONE=一致団結」です。
今後、市場や政策や制度がどう変わろうとも、利用者の皆様のサービスの質の向上、質の高いかつ効率的な介護の提供を目指して、常にAS ONEであれば、成果をあげ評価もされ淘汰されることはないと信じています。
『「しょうがない」を漢字で書くと「笑がない」。「笑がない」って諦めていたら笑いのない世の中になってしまう。
でも「やってみま笑!」って笑い、楽しみながら動いたら必ず笑いがあふれる世の中になる。』
皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ディア・レストグループ 代表
藤川 泰成
医療・福祉の連携と生活・介護の融合により、終の棲家として多様なニーズに応じたサービスを提供します。
行動指針十か条
高齢化社会 ⇒ 医療 = 介護 = 福祉
医師 ⇔ 福祉家 ⇔ 企業家 = 安心・健康・やすらぎ
(高齢化率の加速 + 少子化 + 核家族化)
(在宅介護率の低下 + 介護保険入所施設の不足)
介護付有料老人ホームの整備(医師を中心としたケアにより)
会社概要 | 株式会社 ディア・レスト福山 |
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設立 | 平成17年8月4日 |
資本金 | 1,300万円 |
代表者 | 藤川泰成 |
所在地 | 広島県福山市駅家町倉光148 |
電話 | 084-977-0880 |
事業目的 |
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取引銀行 | 広島信用金庫 |